市販で売っているトレチノイン配合薬

トレチノインはビタミンAの誘導体のひとつで、外用薬としてはニキビ治療薬として開発されました。ビタミンAは美白効果があるので多くの美容液、クリームに含まれていますが、トレチノインはその約100倍の効果があるとされます。皮膚の更新を促進するので、しみ、そばかす、肝斑や小じわの軽減、除去を目的とした薬に含まれています。また、男性用AGA治療薬にも使用されているものがあります。
市販品ではクリーム、ジェル、軟膏などがあり、トレチノインが0.01%~0.1%程度の濃度で含まれています。皮膚に塗布すると個人差はありますが、数日のうちに皮膚表面が角質化し、どんどんはがれていきます。こうして新鮮な皮膚を再生させることで美白効果やしわの除去を行います。皮膚の更新が行われている間は、皮膚の免疫力や外部刺激への耐性が著しく低下しますから、紫外線などの刺激を極力避けるようにし、保水ケアをしなければなりません。ただし日焼け止めクリームなどを併用する際は、成分の相性が悪いことも考えられますから、医師に相談するのがいいでしょう。
トレチノインの効果は非常に高いため、体質により、あるいはいきなり高濃度のものを使用した場合など、皮膚が荒れてしまい、かえってしみやそばかすが増えることもありますから、注意が必要です。低濃度のものから効果を確かめながら使用しましょう。使用時に刺激を感じるのは効果が出ている証拠でもありますが、痛みが強い場合は肌に合っていない、濃度が高すぎるなどの場合が考えられますので、使用を中止して医師の診断を受けましょう。
内服薬としてのトレチノインは急性前骨髄性白血病の治療薬として用いられていますが、重篤な副作用があり、細心の注意を以て処方されます。外用薬を使用する際もこのことに留意し、経口摂取や傷口からの浸透に十分注意してください。